そして冬休みが始まり、これから大した行事もないため生徒会の仕事は冬休み前に全て終らしてしまい、俺は柊と共に地元に帰ってきた。


「めぐちゃん、何かあったら俺ん家来なよー?呼んでくれたらすぐにめぐちゃんのこと迎えに来るしさー!」

「ん、さんきゅ」


本当に心配そうにそう言ってくる柊にお礼を言い、俺は家の前で柊と別れた。

柊はああ言ってくれたがあいつはきっと帰ったら婚約者である英知さん家に強制送還だろうからほぼ頼れないのが目に見てわかる。


「さて、」


俺はゆっくりと家の中へと足を踏み入れた。そこには庵兄が俺を迎えてくれた。


「庵兄・・・」

「おかえり、めぐみ。本当に髪切っちゃったんだね」


庵兄は俺に近づいてくるとオレノ短くなった髪を悲しそうに撫でてそういった。


「めぐみの部屋はそのままだから今日は休みな」

「うん」


俺は庵兄に促されるまま元々自分の部屋だった場所に向かった。



 


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