そして夜、最近ほぼ毎日のようにみーくんの部屋にお泊まりしている俺は今日もいつものようにみーくんの部屋にいた。
食事は俺が作ることが多いが、あいにく和食しか作れないため毎日和食だったりする。

夕飯を食べて二人が腰かけても余裕なソファーで寛いでいると、俺の携帯が鳴った。


「・・・、」

「誰だ?」


携帯の画面を見て嫌そうな顔をした俺をみーくんも怪訝そうに見て、携帯を覗きこんできた。
そこには「親父」の文字が。


「・・・何だよ」


俺はしぶしぶ携帯の通話ボタンを押し、低い声で電話の向こうにそう言った。


『オマエ、冬休みはどうするつもりだ』


電話の向こうからは相変わらず嫌味ったらしいしゃべりかたをする親父の声。
俺は親父の質問に驚いたと同時に嫌な感じがした。そりゃそうだろう、今までほぼ腫れ物扱いされていて、むしろ家に帰ってくるなと言われていたくらいだ。


「どうするって・・・例年通り寮に残るつもりですけど」

『今年は帰ってこい』

「は?何、言ってるんですか、」

『口答えは許さん。これは決定事項だ』

「はぁ?ちょっ、!」


親父は自分の言いたいことを言い終えると、これ以上俺と話したくないとでもいうかのように電話を切った。



 


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