あの日から俺は一週間、瑞希ちゃんと充、夕陽によって部屋から出してもらうことができなかった。それどころか、一週間みーくんと会うことまで禁じられたのだ。

そして今日、やっと外出禁止令解禁の日なのだ。
俺は久しぶりに外に出られてうきうきで生徒会室に向かっていた。


「おはよー」

「めぐみ先輩っ!!」


生徒会室に入った俺を一番最初に出迎えてくれたのは今にも泣き出しそうなアヤちゃんだった。

アヤちゃんは一週間、俺に会うことができなかったのだ。きっとものすごく心配してくれてたのだろう。


「アヤちゃん」

「先輩の馬鹿っ!心配したんですからねっ!」

「うん。ごめんね。ありがとう」


俺はそんなアヤちゃんの様子が嬉しくて微笑ましてくて、ぎゅうっと彼を抱き締めた。のだが・・・すぐに後ろ襟を引っ張られてアヤちゃんから引き離された。


「ぐえっ・・・って、なんで東宮先輩がここにいるんですか?」

「お前、それは徹底するのか・・・」


みーくんは相変わらずみんなの前では敬称呼びの俺に呆れたような顔を見せた。


「で、なんでここにいるんですか?」

「体育祭で仕事しなかったからその分手伝ってもらってるんだよ」


そんな俺の質問に返してくれたのは鬱陶しそうにみーくんを見ている夕陽だった。


「あははっ、東宮先輩、夕陽にコキ使われてるんだ?」

「手伝わなかったのは確かだからな」

「って、それなら副会長は?」


夕陽に頭が上がらない様子のみーくんにけらけらと笑っていたが、ふともう一人サボっていた人物の存在を思い出した。


「ああ、雅なら大和を追ってここを去った」

「・・・はぁ?なにそれ、副会長って馬鹿だったの?」

「それだけあいつに本気だったってことでしょ。いいんじゃない?別に」


みーくんの言葉に驚いていたのは俺だけだったようで、夕陽たちは知っていたのかあまりにも冷淡だった。


 


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