31
「な、にしに来たんだよ」
「何って花くんに会いに来たんだよ」
俺が睨み付けるのも利いていないようで、爽川は爽やかに微笑むと無理矢理俺の部屋の中へ入ってきた。
「何入ってきてんだよ」
「ああ、やっぱりその格好そそるね」
「は?・・・っ、!?」
俺の質問に返事をせず、爽川は俺の全身を舐め回すように見ると、俺の腕を掴んで部屋の奥に入っていった。
「な、にしてんだよ!離せ!」
「もう我慢の限界だよ花くん。やっと生徒会に入れたのに君の周りには片岡や藤岡、浪川がいて君に近づけないしさ」
「は?ちょっ、離せっつってんだろ!」
爽川は意味のわからないことを言うと俺をソファーに押し倒した。
[ 210/271 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る