29





『皆さん今日はお疲れ様でしたー。これで第ーー回体育祭を終了します』


俺は校庭に集まった生徒たちに簡単にそう言って体育祭を終わらせた。


「さて、帰って着替えるか」

「めぐみ」


壇上から下りて、うーんと伸びをしていると体操服が黄色に染まってしまっているみーくんが俺に声をかけてきた。


「どうしたんですか、東宮先輩」

「あの、・・・「めぐみ様。早く寮に戻ってお着替えください」


みーくんが何か言おうとしたのを瑞希ちゃんが遮り、瑞希ちゃんはそのまま俺の背中を押して俺を寮に向かわせた。


瑞希ちゃんがその場を去るときにみーくんを睨んでいることなど、前を向いていた俺には気づかなかった。



 


[ 208/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -