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「・・・さて、そろそろ最後の敵を倒しに行くかな」


ゲームが始まって50分くらいが経った頃、俺はそう言って立ち上がった。
ゲーム終了まで残り10分といったところだ。


「ひぃ、夕陽の場所は?」

「体育館裏だよー!」

「うわ、夕陽らしいな」


俺は体育館裏というなんとも夕陽らしい陣地のチョイスに苦笑いしながらも、慎重にその場所に向かった。


ちなみに静は既に俺によって始末された。ていうか、寂しくて自分からやられにきたんだが・・・みーくんはというとどうやら夕陽にやられたらしい、と柊が言っていた。

だから、必然的に残っているのは俺と夕陽だけなのだ。


「なんだ、あちらさんもお出ましか」


校庭に出ると、どうやら同じ考えだったらしく夕陽も俺と同じように校庭にやって来た。


「さすがめぐみだね」

「それを言うなら夕陽こそ」


俺たちはそんな会話を交わしながらお互いにお互いが緊張しているのがわかった。


「めぐみ、負けてよ」

「はは、ありえないでしょ。俺が負けず嫌いなの夕陽も知ってるでしょ」

「うん。だからこそ、だよ」


夕陽はそう言うと水鉄砲に手をかけた。それと同時に俺も水鉄砲を構え、ほぼ同時に引き金を引いた。



 


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