15





「失礼しまーす」


夕陽と話しているとすぐに風紀室に着き、俺はノックをして扉を開けた。


「・・・なんや、花ちゃんと弟くんかいな」

「先輩だけなの?他の奴等は?」


風紀室に入ると、一番奥にあるえらそうな椅子に座っている男・・・風紀委員長の相楽 竜臣がいた。


「他の奴等やったらあの転入生のおっかけしとるわ」

「風紀も黒マリモ信者なの」

「ほんま、あれのどこがかわええんかわからんわ。花ちゃんのがよっぽどかわええんに」


この人は俺がこんな格好しているからなのか、よく俺のことを口説いたり誘ったりしてくる。


「これ、今日中のでしょ。ここ置いとくから後よろしくね」


俺はそんな先輩を適当に流して、一番近く・・・入り口付近の机に持ってきた書類をおいて風紀室を後にした。




 


[ 19/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -