15
俺に張り付いて喚いている進を瑞希ちゃんが引き剥がしてくれて、俺はゆっくりお昼を食べることができた。
「夕陽」
「ん?どうしたの充」
すると、めずらしく充が夕陽に話しかけていた。夕陽も不思議そうに充のことを見ていた。
「俺、昼から見回りしなくちゃいけねぇからめぐのこと頼むな」
「ああ、うんいいよ。僕どうせ暇だし」
「別に大丈夫なんだけどー?俺は子どもか」
俺がそう言うと、充と夕陽が一斉に俺のことをキッと睨んできた。
「なにさー」
「めぐみ馬鹿なの?」
「一人にして、また勝手に髪の毛切ったりしたらかなわねぇからな」
「うっ・・・」
こいつら、まだ根に持ってるのかよ・・・しつこいな。ていうか、これ以上髪の毛切ってたまるかっていうの。
「青、僕用があるからめぐみ様のこと頼むよ」
「りょうかーい!」
充と夕陽に呆れていると、後ろでは瑞希ちゃんも柊に同じようなことを言っていた。
うわ、俺の周り過保護ばっかりだわ
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