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「めぐみ様、お昼にしましょう」


お昼の時間になると、瑞希ちゃんがそう言って購買で買ったパンやらおむすびやらを持ってきた。

食堂に行くのはめんどくさく、校庭の芝生のところにみんなで座っていると、充や夕陽、静などみんな集まってきた。


「めぐちゃん、俺にもちゅーしてよ〜!」

「やだ」

「なんで〜!?片岡くんとはしてたじゃんか〜!」

「充はいいの。ひぃはやだ」


俺はそう言ってぷいっと柊から顔を背けた。柊はいまだになにやらワーワー騒いでいたが、こんなときは無視に限る。


「めぐみくん!!しっかり写真撮ったからね!!めぐみくんと片岡様のキス写真なんてレアだよね!!永久保存だよ!!僕に萌えをありがとう!!」


柊を無視していると、今度は静の親衛隊隊長で腐男子の大久 進(おおひさ すすむ)がいた。
進は俺の前に先程の俺と充のキスシーンを撮った画面を見せてくると、興奮した様子でそう言ってきた。


「進。携帯へし折るよ」

「いくらめぐみくんでもそれはダメだよ!!僕から萌えを取ったらなにも残らないんだから!!」


進の相手をするのはめんどくさい。てか、なんで親衛隊隊長ってこんな変な奴しかいないんだ。


 


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