「めぐみ様!」

「げっ・・・瑞希ちゃん。帰ってきてたんだ」


クラスのところに戻ると、とてもお怒りの様子の瑞希ちゃんがいた。
睨んでるのは俺の隣に鷹野と黒神がいるからだと思うんだけど・・・


「何してるんですか。あれほど気を付けてと言ったでしょう」

「瑞希ちゃんこれはね不可抗力っていうんだよー?」

「めぐみ様が注意していれば「あー!お前、まだめぐみに付きまとってるのか!!」


あー、瑞希ちゃんのお説教が始まるー・・・と思っていると、いきなり黒神がそれを遮ってそう言った。


「お前等がいるからめぐみはしたくもない女装なんかしてたんだぞ!?」

「僕たちは別にめぐみさまに女装を強制したりなんかしてません」

「何言ってんだよ!めぐみは女装やめれてよかったって言ってるんだぞ!!」

「・・・僕はめぐみ様の親衛隊隊長です。誰よりもめぐみ様のことをわかっていると思っています」


瑞希ちゃんは黒神の言葉に一度俯くと、顔を上げてキッと黒神を睨んでそう言った。


「めぐみ様、行きますよ」

「え?」

「次、借り人競走です」

「あ、そうだっけ?」


瑞希ちゃんは黒神に有無を言わせず俺にそう言うと、俺の手を引いて黒神を無視して歩き出した。



 


[ 186/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -