「あれ、会長と話してたの?」


俺が夕陽の元へ行くと、夕陽は後ろの方で突っ立っているみーくんを訝しげに見ていた。


「あー、うん。何だったんだろうね」

「さあね。でも、最近あの人黒神と一緒にいてないみたいだよ」

「ふうん」


夕陽とそんな話をしながら、俺たちは充のいる場所に向かった。すると、なぜか瑞希ちゃんや棗先輩、柊、静、アヤちゃん、朝陽、爽川もいた。


「瑞希ちゃんと爽川はわかるけど、なんでひぃたちがここにいんの?」

「そうですよ。棗も青も自分達の団に戻ってください」

「藤岡も夕陽も自分とこ戻れよ。仮にも団長だろ」

「なにさ、自分だけめぐみのそばにいられるからって」


そう。この体育祭はチーム戦なのだ。
チームのリーダーは前生徒会のメンバーたちで、5つのチームに別れている。

まず、みーくん率いるのが赤団で、みーくんと棗先輩のクラスの3ーAの他に2ーEと1ーB。
そして元副会長率いる青団が、元副会長のクラスの3ーBの他に2ーDと1ーC。
俺が率いる桃団が、俺と充、爽川がいる2ーAの他に瑞希ちゃんのクラスの3ーDと1ーE。
夕陽が率いる黄団が、夕陽と朝陽、柊がいる2ーBの他に3ーCと1ーD。
静が率いる緑団が、静のクラスの2ーCの他に3ーEとアヤちゃんのクラスの1ーA。

なぜか、各団長と親衛隊隊長は同じチームなのだ。



 


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