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それから、ほぼ強引にみんなを納得させて、なぜかものすごく大人数で夕飯を食べることになった。
もう、この空気の重さったらないよね。充も瑞希ちゃんも夕陽もずっと俺のこと睨んでくるんだもん・・・
「あ、ひぃのパスタ美味しそう」
「じゃあ、一口あげるー!はい、あーん」
この中で普通に喋ってるのは俺の柊だけ。アヤちゃんは気まずい空気におろおろしていて、いつもは爽やかな笑顔の爽川も気難しそうな顔をしている。
結局、最後までそんな雰囲気で俺たちは食堂をあとにした。
「めぐちゃん、きっと瑞希たち気づいてるよー?」
「うーん、わかってるよぉ。けど、やっぱりイメチェンで通すよ」
「まあ、めぐちゃんの頼みなら報告するけどねー」
俺と柊は帰る道すがら、コソコソと二人でそう話していた。
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