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「めぐみ先輩!」
「うげえっ、」
生徒会室に入ると、涙目で今にも泣きそうな顔をしたアヤちゃんが俺に飛び付いてきた。
「ア、アヤちゃん?」
「心配したんですからね!」
「うう、ごめんね。ありがとう」
同じ学年でもなく、俺に会うことのできなかったアヤちゃんはどうやら誰よりも心配してくれていたらしい。
俺に抱きついてえぐえぐと泣いているアヤちゃんをどうにか泣き止ませ、俺は奥の仮眠室で瑞希ちゃんから渡された服に着替えた。
「さて、生徒会種目考えなきゃね」
服を着替えた俺は、会長の席に座ってそう言った。
ちなみに、さっき着ていた服は夕陽によって処分されてしまった。
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