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「あ、花!!同じクラスだったのか!!」
久しぶりに教室で授業でも受けようかと席に座っていると、教室に黒マリモがやってきた。
「・・・なんで」
「同じクラスなんだよ」
げんなりした顔の俺に、充がそう教えてくれた。
「そういえば、花は何で女装してるんだ!?」
「君に教える必要ないじゃん」
「そんなこと言うなよ!!」
「うるさーい。俺は可愛いものが好きだから女装してんの」
「可愛いものが好きって・・・じゃあ、花は俺のこと好きなんだな!!」
「・・・はぁ?」
黒マリモは俺の言葉を聞き、訳のわからないことを喚きだした。
この黒マリモの言葉にクラス全員が目が点になったのは言うまでもない。
「大和、こいつに関わるな。こいつは誰とでもヤるので有名だからな」
すると、一匹狼くんがそう言って俺から黒マリモを引き離した。
爽やかくんはずーっと表情を変えずに俺を見ている。
「花、そんなことしてるのか!?ダメだぞ!!そう言うのは好きな人としなきゃいけないんだぞ!!」
めんどくさいよね、こういうの。
俺が誰とでもヤるって言う噂が広まったのは俺が悪いんだけどさ。俺、スキンシップ激しいからさ。
充とか、仲の良かった先輩とかにハグしてたりキスしてるの見られたんだと思う。
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