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「あ!めぐみ!」


すると、今最も会いたくない奴が俺に近づいてきた。

なに?いつもは全く声なんかかけてこないくせに・・・



「めぐみ、ちゃんと男子の制服着てるんだな!!似合ってるぞ!!」

「・・・は?」


こいつ・・・黒神の発言にここにいた俺たちは全員間の抜けた声を出した。

それもそのはずだ。黒神の位置からは机が邪魔で上半身は見えても下半身は見えない。だから、俺が男子の制服を着ていることがわかるのはおかしいのだ。
セーラー服ならまだしも、この学校の制服のスカートバージョンを着ているときもあるのだから。


「・・・ホント?ありがとう。やっぱり俺ってばなに着ても似合っちゃうからなぁ」

「ああ!ついでに髪も切って化粧もやめた方がいいぞ!」


俺がそのことについて無視してそう言うと、黒神はさらにそう言った。
それで俺は確信した。制服を隠したのはこいつだと。


「大和。行くぞ」

「あ、帝!待てよ!どうせならめぐみたとと飯食おうぜ!」

「えー、俺たちもう食べ終わるし君は会長と二人で仲良く食べなよぉ」

「そ、そうか!?めぐみが言うならそうする!」


黒神は俺の言葉を聞くと、嬉しそうにそう言ってみーくんのところに走っていった。

俺がみーくんと付き合っているのを知っていて気を使っているのだろうか。・・・そんなわけないか



 


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