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「めぐみ様、このこと東宮様には?」
すると、棗先輩が真剣な面持ちでそう聞いてきた。
ああ、すっかり忘れていた。みーくんのことを聞かれるのが嫌で俺はここ最近、瑞希ちゃんたちを避けていたのだ。
「・・・会長には心配かけたくないから言わないでほしいな」
「めぐみ様!」
「大丈夫だから。ほんとに何にもないんだよ」
俺が目で瑞希ちゃんを制止すると、瑞希ちゃんはそれがわかったのかそれ以上なにも言わなかった。
「めぐちゃーん、」
「なぁに、ひぃ?」
「お腹空かない?俺、さっきので集中力使っちゃって腹へったよー」
「ふは、ほんとひぃは馬鹿だな」
俺は重苦しい雰囲気をぶち壊してくれた柊に感謝しながらもそう言った。
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