side.松浪 夕陽



ここ数日、めぐみが学校に来ていない。
『体調悪いから休むねぇ』というメールが送られてくるだけで、電話をしても出ないし僕からのメールに返信もない。


「・・・、会長」


イライラしながら廊下を歩いていると、目の前にはめぐみの恋人でもあり前会長である東宮 帝が立っていた。


「・・・夕陽か。それより、今の会長は花だろう」

「めぐみのことなにか知りませんか?」

「・・・は?」


僕がそう聞くと、会長は驚いたような声を出した。


「めぐみ、最近学校に来てないんですけど知らないならいいです」


元より会長に何かを期待していた訳じゃない。最近の会長は以前のようにあの転入生にベッタリで見ていてウザイ。
めぐみに悲しそうな顔させてるのもこの人が原因だろう。

僕はアホ面の会長をそのまま放置して風紀室に向かった。



 


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