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「んじゃ、後で食堂でなー」
仕事を終えて寮に帰ってきた俺たちは、部屋の前でみんなと別れて部屋の中に入った。
「・・・はぁあ、またか」
部屋の中に入って扉についているポストを開けるとそのにはたくさんの黒い封筒が入っていた。
「・・・気持ち悪、」
俺はそれの封を開けずにそのままゴミ箱に捨てた。
前に一度だけ開けたときに中には手紙が入っていた。内容はその日の俺の服装や髪型、行動などを記録した紙が記されていて、最後には『愛してるよ』の一言。
「・・・誰だよマジで」
誰かに相談したいができない。
充は風紀が忙しそうだし、夕陽も同様に生徒会の仕事に追われている。
みーくんは最近まともに話すことができていない。
「あ、食堂行かなきゃ」
俺は夕陽たちと約束していたことを思い出して急いで制服から着替えて食堂に向かった。
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