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「うわーんっ!充ー!」
あのあと、俺はすぐに風紀室にいる充のところにやって来ていた。
「あ?なんだよ、」
俺が風紀室に入ると、委員長の椅子に座っている充は煩わしそうに俺を見ていた。
俺はそんな充の視線などお構いなしに先ほどあったことを話した。
「・・・飽きられてんじゃねぇの?」
「っ、そんなこと、」
「もともと会長が好きになったのは昔のめぐなんだし、今のめぐとは違うって思ってもおかしくねぇだろ」
「う・・・」
なぜか、今日の充は毒舌だ。なにかに怒っているらしい。なにかはわかんないけど、俺のタイミングが悪かったのか?
「・・・充、忙しい?」
「あ?ああ、まあな」
「そっか。ごめん邪魔して」
「は?めぐ?」
「俺も仕事しに戻るわー」
俺は充にそう言い、トボトボと寂しく生徒会室に帰った。
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