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『ただいまから次期生徒会役員選挙を始めたいと思います』


司会の係の生徒がそう言うと、講堂内を黄土色の歓声が包んだ。


『まず、抱きたい抱かれたい両ランキングの一位から発表します』


ちなみにこれにはルールがあり、3年生には投票できないことになっているのだ。
ということでみーくんに代わって誰が一位になるのか、みんな期待しているのだろう。


『抱かれたいランキング第一位は、片岡 充です』

「・・・はあ!?」


うん。一位はまさかの俺の友人の充くん。

充は驚いたような顔をして呆然としていたが、司会に促されて壇上に上がっていた。


「へー、充なんだ」


そんな充を見て驚いたような声を出していたのは、隣に立っていた夕陽だった。


「僕、てっきり黒神が一位かと思ってたよ」

「あー、」


たしかに、夕陽の言う通り黒神は変装をといて人気が出てきた。が、それは本当に一部の生徒にだけで、もともと俺たち生徒会につきまとっていたこともあり、あまりよく思われていないらしい。


 


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