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親父が教室から出ていった瞬間、俺はその場に崩れ落ちた。


「・・・、めぐ!?」

「めぐ、大丈夫か?」


そんな俺に真っ先に駆け寄ってきたのはみーくんと銀先輩だった。


「っ、大丈夫だよ。ちょっと、疲れたけど」

「よく頑張ったな」


俺がヘラッと笑うと、庵兄がそう言って俺を抱きしめて頭を撫でてくれた。


「庵兄、ありがと・・・昨日の内に教えてくれてて」

「めぐの役に立ててよかったよ」


そう。庵兄は父様が今日ここに来るかも知れないと思い、俺を心配してやって来てくれたのだ。


「・・・なあ、めぐ、その髪、」

「え?ああ、これもカツラだよ」


みーくんがあまりにも驚いたように俺の髪を見ていたので、俺はつい笑ってそう言い黒髪のカツラを取った。
そこにはやはり、あのふわふわの髪が。


「そりより、みーくん。お腹空いたから食堂行こうよ」

「え?あ、ああ・・・」

「今日は何食べようかなー」


俺はそう言ってみーくんの手を引いて教室を出た。
そんな俺の後ろ姿を見ている人物がいたとは知らず、



 


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