７
まあ、今日は一般人も来ているわけだし、たいした問題もなく一応見回りは終了した。
ｐｒｒｒ･･･ｐｒｒｒ･･･
これからどうしようか、とみーくんに聞こうとすると、俺の携帯が鳴り出した。
画面を確認すると、「庵兄」の文字が。
「もしもし？庵兄、どうしたの？」
『めぐ、すぐ教室に戻ってきて。ちょっと、やばいんだよね』
「ん、わかった。すぐ行くよ」
俺が電話を切ると、みーくんは何かあったのか聞きたげな様子で俺を見ていた。
「みーくん、ごめんね。ちょっと、庵兄に呼び出されちゃったから」
「構わない。俺も行く」
「ついてきてくれるの？ありがとう」
俺がニッコリ笑ってお礼を言うと、みーくんは照れたように俺から顔を反らして歩き出した。
俺はそんなみーくんの反応を見てニヤニヤしながらそのあとを追った。
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