４
「めぐ、言え。誰に付けられた？」
「っ･･･みーくん、だよ」
たぶん、今の俺の顔は真っ赤になっているであろう。
俺は恥ずかしさに俯きながらそう言った。
「みーくんって･･･オマエの初恋の奴だったか？見つかったのか？」
顔を上げて銀先輩を見ると、銀先輩はすごく驚いたような顔をしていた。
「うん」
「･･･ちっ、気にくわねぇ。どこのどいつだよ」
「え、」
そう聞いてきた銀先輩の顔がすごく怖くて、俺は会長のことを言うべきか躊躇った。
「俺ですよ」
「うわあ、！？」
すると、いきなり体が後ろに引っ張られ
誰かにすっぽりと抱き締められた。
[ 126/271 ]
[＊prev] [next＃]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る