「行くか」


それから、みんながそわそわしながら時間を過ごし、昼休みになると俺以外が一斉に立ち上がった。


「・・・めぐ、行かない?」

「うん。俺、充と食べるから一回教室に行くし」

「・・・・・・」

「静は行っておいで。俺も充と食堂には行くから」

「・・・わかった」


静は少し寂しそうに俺を見ながら、双子の朝陽の方に手を引かれてみんなと生徒会室を出ていった。





「充」

「・・・おう、」


教室にひょっこりと顔を出して充の名前を呼ぶと、充は朝とはまったく違うすっかりやつれてしまっていた。


「充?どうした?」

「・・・なんでもねぇよ」


充は一瞬俺を見てから顔を反らしてそう言うと、すたすたと食堂に向かって歩き出したので、俺もその後を追って食堂に向かった。



 


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