31
「「めぐみ様」」
そんな感じで夕食を食べていると、いきなり名前を呼ばれた。
振り向くと、俺の親衛隊隊長の瑞希ちゃんと会長の親衛隊隊長の棗先輩がいた。
「瑞希ちゃんと棗先輩?どうしたの?」
「めぐみ様と東宮様の噂を聞いてやって来たんですよ」
「まさかよく聞かされてためぐみ様の初恋のお相手が東宮様とは思ってなかったですよ」
うわー、早いな親衛隊の情報網。もう耳に入ってきたのか。
・・・てか、俺と会長が付き合ったのって誰にも口外してないよね?
「東宮様がめぐみ様をつれて行かれたと言うのを聞いたので」
俺がそう思っていると、瑞希ちゃんは俺の心を読んだのか、素敵な笑顔でそう言ってきた。
「さすが瑞希ちゃん・・・」
俺がそう言うと、瑞希ちゃんは当たり前ですとでも言うように微笑んだ。
「あ、そうそう。本題はこちらなのですが・・・」
すると、いきなり棗先輩がそう言って俺に可愛い包み紙で包装されているものを渡してきた。
同様に瑞希ちゃんも可愛らしい紙袋を俺に渡した。
「・・・なにこれ、?」
「お祝いです」
「めぐみ様の初恋が叶ったんですからね」
あー、くそ。なんで俺、この二人にみーくんのこと話したんだろう。冷やかされてる気しかしないんだけど、
[ 119/271 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る