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「とりあえず、会長も一緒にご飯食べます?めぐみと僕たちと」
「あ、ああ」
夕陽が可哀想に思ったのか、会長を食事に誘い、俺たちは一緒に飯を食べることにした。
「ほら、めぐ。会長に何か言ってやれよ」
「えー、何を?」
「さすがに可哀想だよ、会長」
「・・・仕方ないなぁ、」
夕陽と充に言われ、俺は仕方なく目の前に座っている会長に話しかけることにした。
「会長、いろいろごめんなさい。俺、会長のときのみーくんのことも結構好きだから、つい会長を見ると弄りたくなっちゃうんですよね」
「・・・俺のこと、嫌いじゃないんだな?」
「うん、むしろ好きだよ」
俺がそう言うと、会長は先程とはうって変わって嬉しそうな顔をしていた。
あー、おもしろいな。こういう弄り方もありか。
「めぐ、意地悪い顔してる」
「えー、気のせいだろー、」
俺がニヤニヤしていると、充は俺の頭をバシッと叩いた。
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