21
「みーくん、の馬鹿・・・ずっと、待ってたのに、」
あれから、落ち着いた俺は、なぜかみーくんの膝の上に座らされていた。
俺が口を尖らせてそう言うと、みーくんは楽しそうに笑いながら俺の頭を撫でた。
「めぇのこと女だと思ってたからな。まさか、お前だと思わなかったんだ」
「俺はみーくんからもらったコサージュに似合うように頑張ってたのに・・・」
「だから悪かった。許しくれ」
みーくんはそう言うと、俺の頬にキスをして微笑んだ。
・・・くそう、会長のときとキャラが違いすぎて調子狂う、
俺は恥ずかしくなり、みーくんの胸板に顔を埋めて隠した。
「めぇ、ちょっといいか?」
すると、急に真剣なトーンでみーくんが俺にそう言ってきたので、俺は顔をあげて頷いた。
「・・・めぐみ、好きだ。俺と付き合ってくれ」
みーくんは俺の顔をまっすぐ見てそう言うと、俺の唇に軽く触れるだけのキスをした。
もちろん、俺の顔は真っ赤だ。
[ 109/271 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る