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「大和!」


焼却炉の前には今にも何かを中に放り投げようとしている大和がいた。


「あ、帝!」

「・・・てめぇ、なにしてんだ」


俺がそう聞くと大和は手の中にあるもんを俺に見せてきた。
そこにはやっぱり、俺があの日めぇにあげたコサージュがあった。


「俺、めぐみの女装をやめさせてやろうと思ったんだ!!」

「花はそれを必死に探してたぞ」

「めぐみはわかってないんだ!!女装なんかしてるから他の奴等に悪いように言われて・・・そんなの辛いだろ!!だから俺が助けてやるんだ!!」


大和はそういうと、コサージュを焼却炉に投げ入れようとした。
俺は一気に大和に詰めより、大和の手からコサージュを奪い取った。


「あ、何すんだよ!?帝!!」

「・・・これは花に返す」


俺は大和が後ろで何か喚いているのを無視して急いで花の教室に戻った。



 


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