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「・・・めぐ」
「ん、おはよう。静」
副会長が出ていったあと、お茶でもいれようと立ち上がった俺に同じく会計の静が抱きついてきた。
「・・・めぐ、いい匂い」
「別になんにも香水とかつけてないんだけどな」
「めぐの、におい」
「俺の匂いねぇ」
最初こそベタベタしてくる静を邪険にしていたが、慣れた今となっては特に気にならない。
今も俺は静が背中にひっついたまま全員分のお茶を淹れている。
「会長はブラックコーヒーでしょ。んで、双子はミルクたっぷりの紅茶で、静はストレートティー、と」
「・・・めぐ、これ、」
俺が全員の好みの飲み物を口に出しながら淹れていると、静は俺の好きなコーヒー牛乳のパックを冷蔵庫から取り出してくれた。
「ん、ありがとう静」
「めぐの、わかる」
「じゃ、戻ろっか」
俺は全員分の飲み物の乗ったトレーを持って、みんながいる部屋に戻った。
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