16


side.東宮 帝



文化祭当日。俺のクラスはホストクラブをしており、俺は耐えず客の相手をしていた。


「・・・、見回りの時間だ」


時計を見ると見回りの時間になっており、俺はクラスの奴にそう言い教室を出て花の教室に向かった。


「、・・・たぁ」


花を呼ぼうとすると誰かにぶつかり、そこにはメイド服姿のエロい格好をした花がいた。

よく見ると花は泣いているようで、理由を聞いてみると「大事な人からもらったコサージュをなくした」らしい。

俺はそれがあのときのコサージュなのだと思い、それを大事に持っていてくれたことが嬉しくて、花には悪いがつい口許が緩んでしまい、俺は泣きじゃくっている花を抱きしめた。


「めぇ・・・俺が見つけてやるから落ち着け」

「・・・へ、」


俺が花の耳元でそう言うと、花は案の定驚いた顔をしていて、俺はそんな花の頭を撫でて大和を探しに走った。



 


[ 104/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -