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「、花!お前、コサージュ着けるっつってたろ?どうしたんだ?」


充は俺の機嫌を直そうとしたのか、焦ったように俺にそう聞いてきた。


「・・・あ、そうだった。取ってくる」


俺は制服のポケットにコサージュを入れていたのを思い出し、充にそう言って更衣室になっている場所に向かった。


「・・・あ、れ、?」


だが、その中にはコサージュが入っていなかった。
俺は朝、確かにポケットに入れて持ってきた。

俺はいそいで充のところへ向かった。


「充、!」

「・・・めぐ?どうした?」


俺は今にも泣きそうな顔をしていたのだろう。充はいつもと比じゃないくらい心配そうに俺に近寄ってきた。


「コサージュ、なくなった・・・」

「は?」

「ポケットに入れてきてたのになかったの・・・」

「部屋に忘れたとかじゃねぇのかよ?」

「絶対ない!持ってきてた!」


すると、俺たちのそんなやりとりを不思議に思ったのかクラスの子も集まってきた。


 


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