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「文化祭中の見回りだけどさ、どうする?」


そのあと、夕陽と静もやって来て、俺はそう切り出した。


「六人だから二人一組だよね」

「・・・俺、めぐ、と」

「ダメだ」


夕陽がそう言うと、静がそう言った。が、会長がそれを遮った。


「・・・会長?」

「藤岡は雅と、松浪は双子で花は俺とだ。文句は言わせねぇ」

「・・・ちっ、」

「別に僕はそれでいいけど、花はいいの?」


会長の言葉に静は納得がいかないように舌打ちをしていて、夕陽は俺にそう聞いてきた。


「うん。別に大丈夫だよ」

「じゃ、それで決まりだね」


静はそのあとから、機嫌が悪く部屋に戻るまで俺にベッタリだった。



 


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