いちご牛乳。

「なるほど、だから生徒たちが馬鹿みたいに浮かれてるのか」

確かに、朝来たときからなにか騒がしいなとは思っていたが、どうやら原因はその村崎くんらしい。

「ってことで、律くん！」

「な、なあに？」

「今すぐ村崎くんを見に行こう！？もしかしたら僕に新しい萌えを与えてくれるかもしれないし！！」

説明を終えた戸田くんはいきなりテンションをあげて俺にそう言ってきた。
どうやら、これがほんとうの目的だったようだ。

「却下」

それをあっさり却下して戸田くんの頭を叩いたのは、察しの通り和葉ちゃん。

「なんで！！」

「行きたきゃ一人で行け」

「そんなのつまらない！！律くんと一緒がいい！」

「･･･戸田」

「はいすいません黙ります許してください」

やっぱり和葉ちゃんは最強らしい。

　