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side.鈴木 和葉



風紀室に帰りソファーに寝転んだ律はすぐに眠ってしまっていた。


「りっちゃん先輩、疲れてたみたいっすね」


瑞希は気持ち良さそうに眠っている律の頭を優しく撫でてそう言った。


「寝れてなかったみたいだからな」

「・・・それにしても、あいつをどうにかしなきゃいけねぇな」


俺がそう言うと、委員長が仕事をしていた手を止めてそう言った。


「あいつって転入生のことですか?」

「ああ、そいつもだが・・・水野のこともだ」

「水野、ですか」


委員長がそう言った瞬間、俺は律が水野につれられて此処に来たときのことを思い出した。

そういえば、あの人見知りのはずの律が驚くほど水野になついていたな・・・あいつら、いつ出会ったんだ?


「おい、水野を監視しておけ」


委員長もやはり怪しく思ったらしく、そこにいた風紀委員の生徒にそう言っていた。



 


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