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「「「「「この馬鹿!!!」」」」」
全てを話終えた後、俺はなぜか全員にそう怒鳴られた。
「ふ、え・・・」
「頼れっていつも言ってるだろう」
驚いた俺に最初に声をかけたのは神楽先輩。とても悲しそうな顔でそう言った先輩は「無事でよかった」と俺を抱きしめた。
「せんぱ、い・・・ごめんなさぁい、」
俺は先輩に申し訳なさと嬉しさがあり、そう言って先輩の背中に手を回して抱きしめ返した。
「ほんと先輩の馬鹿さにはまいります」
「うぅ、瑞希ちゃんひどぉい、」
そんな俺を見ていた瑞希ちゃんがやっぱりいつもの口調でそう言ってきたが、目は後悔したような悲しそうな目をしていて、俺は少し困惑した。
「みずき、ちゃん・・・?」
「先輩の馬鹿」
「瑞希ちゃぁん、泣かないでよお、」
「心配してたんだから仕方ないでしょ」
瑞希ちゃんはグイッと服の裾で涙を拭いながらそう言うと、「もう無茶しないって約束してくださいよ」と睨まれてしまった。
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