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「はいはい、感動の再会してるところ申し訳ないっちけど、そろそろ本題に入るっちよー」
しばらくすると、天くんが俺と和葉ちゃんを引き離してそう言い、「自分で話せるっちか?」と俺に聞いてきたので、俺はコクンと頷いた。
「えーと、律っちと親しい人間はこれだけだっちか?」
「あ、西山くんと蓮見くん、」
「じゃあ、その二人も呼ぶっちー」
天くんがそう言うと、神楽先輩がどこかに電話をかけた。
「りっちゃん!!」
「南川くん!!」
すると、三分もしないうちに風紀室に西山くんと蓮見くんが入ってきた。
「はいはい、とりあえず座るっちー」
俺に抱きつこうとした二人を天くんが止めて、無理矢理ソファーに座らせた。
「よし、これで揃ったっちね?律っち話していいっちよ?」
天くんはそう言うと俺の隣に座り、手を握ってくれた。
俺は俯いたままマリモくんのことをゆっくりと話した。
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