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***


「ん、・・・」


「起きたか?律」


「っ・・・!?や、めっ・・・」


翌日、誰かが肩を揺すって起こしてきたが、俺は昨日のことを思い出してしまいその手を払ってしまった。



「や、っ・・・!」


「・・・律?」


その人を見ると、とても不安そうに俺を見ている和葉ちゃんがいた。


「っ・・・ぁ、和葉ちゃん、」


「どうした?何かあったのか?」


「え、な、んにもないよお。怖い夢見ちゃってさあ」


ヘラッと笑ってそう言うと、和葉ちゃんはまだ納得していないようでジーッと俺を見ていた。


「あ、俺・・・着替えるから」


「・・・外で待ってるから早く来いよ」


和葉ちゃんは俺が何も言わないとわかったのか、そう言って部屋から出ていった。



「・・・っ、」


Tシャツを脱ぐと、マリモくんがつけたであろう痕がいっぱいついていた。



ボタン締めたら気づかれないよね・・・、


俺は泣きそうになるのを堪え、いつもは閉じないボタンを一番上まで締めた。



 


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