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「ふぁあっ、気持ちよかったあ、」
「りりりり律っ!!?」
「へ?あ、」
何分くらい経っただろうか、頭にタオルを被ってお風呂から上がると、顔を真っ赤にさせたマリモくんが立っていた。
「えーと、・・・帰ってきてたんだあ、おかえりい」
どうしていいもんかわからず、微笑んでそう言うとマリモくんは更に顔を真っ赤にさせて俺を抱きしめてきた。
え、ちょっ、なに、?やだあっ、マリモ菌に感染しちゃう!どおしよお、もう一回お風呂入らなきゃっ・・・てか、マリモくん意外とおっきいんだけど。俺、すっぽり収まっちゃってるし
「律!秀哉達がいるんだぞ!!俺以外にそんな格好見せちゃだめなんだぞ!!」
「え、?」
マリモくんの言葉に、マリモくんから離れてリビングを見ると、こっちをジッと見ている会長と副会長、一匹狼くんと爽やかくんがいた。
「は、はやくちゃんと服着ろよっ!!」
えー、ちゃんとって・・・俺、ちゃんと服着てるんだけどなあ、
今の俺の格好は、ダボダボの肩が少し出るくらいのTシャツに膝くらいのハーフパンツ。寝るときはいつもこの格好だ。
「えっと・・・俺、部屋に戻るねえ?」
みんなの視線を感じてここにいずらくなり、俺はマリモくんにそう言ってプライベートルームに行った。
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