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「あ、律くーん!!」
生徒会室を出て、歩いていると戸田くんが俺に飛び付いてきた。
・・・えーと、なんか今日こればっかりな気がするんだけど、
「よかったよ!王道くんに連れて行かれたなんてバレたら僕殺されちゃうよっ!!」
「あはは、ごめんねえ」
そうだよね。俺も怒られちゃうけど、戸田くんも和葉ちゃんに怒られちゃうもんね
俺が苦笑いで飛び付いてきた戸田くんを見ていると、蓮見くんが俺から戸田くんを引き離した。
「ふはあっ!!チャラ男会計様じゃないですかあっ!!なになに?律くん総受けフラグ!?僕お邪魔ですよねっ、行きますね!!」
戸田くんは蓮見くんを見ると、鼻血を噴くかのようないきおいでそう言いその場から立ち去っていった。
わー、あれが萌えの力かあ。相変わらず動くが俊敏だなあ、戸田くん。
「あれ、同じクラスの戸田やんな?」
ボーッと戸田くんを見送っていると、すごく驚いたような顔をした西山くんがそう聞いてきた。
「うん。そおだよ、」
「南川くん、あの子と仲良かったんだね〜?」
「うん、おもしろいよねえ、戸田くん。」
「確かにね〜、あんな性格だと思わなかったよ〜」
蓮見くんと西山くんははじめてみる素の戸田くんにとても驚いたようだった。
「せや、鈴木はまだ風紀室か?」
「んー、たぶん」
「先にご飯食べちゃおっか〜?オレ達と一緒なら大丈夫でしょ」
「んー、じゃあ和葉ちゃんにメールしとくよお」
「おう、そうしぃ。んな、行こか」
俺は和葉ちゃんに「西山くん達と先に食べてるねえ」とメールして、寮の食堂に向かった。
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