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「おい!!律連れてきたぞ!!郁弥も圭も一緒に遊ぼうぜ!!」


生徒会室の前までやって来て、マリモくんが堂々と中に入りそう言った。



「な・・・!?りっちゃん来たんか!?」


「あはは、来ちゃったあ、」


俺が顔を覗かせると、西山くんと蓮見くんが驚いたように立ち上がり俺を見たので、俺は苦笑いをした。


「おい!律もこっち座れよ!!」


「え、あ、うん、」


マリモくんに言われ、俺はマリモくんと会長が座っているソファーの向かい側のソファーに座った。


「おい、てめぇら、なんか淹れろ」


「なに〜?オレ達仕事してて忙しいんだけど〜。自分で淹れればいいじゃん〜」


「なんだと!?俺様の命令が聞けないのか!?」


「別にオレ会長に従うために生徒会に入ったわけじゃないし〜」


蓮見くんはこっちを見ずにイライラした様子でそう言った。


「会長、俺が入れましょうかあ、?」


いたたまれなくなり、俺は会長にそう聞いた。


「いい。てめぇの淹れたものなんて飲めるか」


「あ、そおですか、」


・・・もー、やだあ、帰りたいんだけどお、


どうしたらいいかわからず、俺は立ち上がって西山くんの隣に行った。



 


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