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「なにしてるんだ、おまえら」


戸田くんとの攻防戦を続けていると、呆れた顔の和葉ちゃんが俺たちを見下ろしていた。



「ああっ!鈴木くん!君も一緒に生徒会室でいちゃこらにゃんにゃんしている王道くん達を覗きにいかないかっ!!」


「・・・またか。戸田、落ち着け。殴るぞ」


「ひゃあっ!すみませんっ!!」


戸田くんは和葉ちゃんに弱い。てか、和葉ちゃんに勝てる人間なんているのだろうか。


「律、先帰ってろ。俺はまだ仕事あるから」


「はぁい。戸田くん帰ろお」


「うん、帰ろう」


和葉ちゃんに言われ、俺は戸田くんと一緒に教室を出た。






「あ!律!」


「うげ、・・・」


廊下を歩いていると、前から会長とマリモくんが一緒に歩いてきた。


マリモくんは俺を見つけるとすぐに嬉しそうに駆け寄ってきた。



「・・・どおしたの?」


「一緒に生徒会室行こうぜ!!」


「えー、でも、俺、戸田くんと帰ろうと思ってるからあ、」


「戸田?誰だよ!?どこにいるんだよ!!」


「へ、え・・・?」


横を見るとさっきまでいたはずの戸田くんがいなくなっていた。


あー、戸田くん逃げちゃってるし、いつのまに・・・



「どうせ一人なんだろ!?俺が言ってるんだから行こうぜ!!」


「そうだ。愛斗の好意を無駄にするんじゃねぇ」


・・・なんで俺、会長に嫌われてるんだろお。なにもしてないはずなのにさあ、


会長に睨まれ、少し怯んだ俺はしぶしぶマリモくんの誘いを受けて生徒会室に向かった。



 


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