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「じゃあね、律。ここから一人で帰れる?」


「俺っちが送っていくっちー!」


結構時間が経ち、もうそろそろ帰らなければ和葉ちゃんに怒られると話すと、トワと天くんが階段のところまで送ってくれた。



「そうだね。天、律のこと教室まで送ってあげてね」


「うん、まかせるっちー!」


「え、いいのに。」


「律っちは好意に素直に甘えてればいいっちよ!」


天はそう言うとニッコリと微笑み、被っていたフードを外した。



「え、天くん・・・」


「俺っちは素の姿で学園にいるんだっちよ!だから裏会の時はフード被ってるんだっち!」


「そおなんだ、」


素の天くんはオレンジの髪で笑顔が可愛く、天くんのしゃべりかたに似合った風貌だった。


「あ、外出たら俺っちのことテンって呼んでほしいっちー」


「テン?ん、わかったあ」


「じゃ、行ってくるっちねー」


「トワ、ありがとお」


「うん、またおいでね」


俺はトワにお礼を言って、天くんと一緒に隠し扉から出た。



 


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