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トワは一度俺を下ろすと、さっき俺に渡したのと同じ真っ黒なカードキーを取りだして壁のひび割れみたいなところに挿した。



すると、自動ドアみたいにそこが開き、さらに階段があった。



「よし、行くよ律」



トワはまた俺を抱き上げると、その階段を躊躇いもなく下り始めた。



一番したまで行くと、扉があり、トワがそこの扉を開けると京とパーカーを被った男、ソファーに横になって寝ている男がいた。


「ああ、律君いらっしゃい。こちらにどうぞ」


京は俺に気がつくと、隣に座るように促した。



「・・・トワ、ここは、?」


「僕たちの秘密基地みたいなものだよ。ほら、慈雨と天も挨拶して」


トワがそう言うと、パーカーの男と寝ていた男がこちらにやって来た。



「俺っちは水野 天だよっ。律っちだよねっ!よろしくっ」


「ボクは、村崎 慈雨・・・よろしくね、南川くん」


俺は二人のことをはじめてみたのに、二人は俺のことを知っているみたいだった。



「・・・よろしく、」



俺は少し戸惑いながらも二人にそう言った。



「やっぱりいきなりこんなところに連れて来られたら怖いよねっ。俺っちだったらやだもん!」


「へ、え・・・そんなことない、」


「そうですよね。永久が手荒ですみません」


「え、い、いえ・・・」


むしろ、トワには助けてもらってるわけだし・・・しかも、二回も。



「そうだね。律ならいいかな。」



トワはそう言うと、おれの隣に腰をおろした。



「僕たち四人は裏会っていう組織なんだ。」


トワは深く息を吐くと、ゆっくりと口を開きそう言った。




 


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