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「ね、律くんってどこまでクリアしてるのっ!?書記と会計と風紀委員長と、鈴木くんだよねっ!あとは・・・」
教室に戻った俺は、まだ興奮が冷めていなかった戸田くんから質問攻めをされている。
「律!!」
「・・・うわ、」
すると、マリモくんが何故か教室にやって来て俺のところに嬉しそうに走ってきた。
なんでー?いつもは会長とか副会長といちゃこらしてるんじゃなかったのお、
「和葉に脅されてんだろ!?だから俺と一緒に飯食うって言えなかったんだよな!?そうだろ!!」
「、え、」
なに言ってるの?和葉ちゃんが俺のこと脅すわけないじゃん・・・
「安心しろよ!!俺が和葉からおまえのこと守ってやるからな!!だから俺と一緒にいろよ!!和葉が怖いなら俺がここから追い出してやるから!!」
「なに、言ってるの・・・、君にそんなことできないでしょ、」
「叔父さんに頼んだらなんでもしてくれるぜ!!なんたって叔父さんは理事長だし俺のこと大好きだからな!!」
「っ、おれにどうしてほしいの、?」
マリモくんの言葉を聞き、おれはいろいろと混乱していて戸田くんの言葉など一切耳に入らず、気づくとそう聞いていた。
「なに言ってんだよ!!律が困ってるから俺が助けてやるって言ってるんじゃねぇか!!俺等といろよ!!そしたら和葉なんか怖くねぇだろ!!まだ和葉が怖くて和葉んとこにいるんなら俺がここから追い出してやるから!!」
「、おれ、和葉ちゃんといたくているんだよ、?」
「そんなわけねぇよ!!行動も制限されてるし、あいつがいるから律は自由になれねぇんだ!!まだ和葉が怖いのか!?わかった!!今から叔父さんに頼んでやるよ!!」
マリモくんはそう言うと、いきおいよく教室から出ていこうとした。
、どれだけ言ってもおれの話、聞いてくれない・・・このままじゃ和葉ちゃんが学園から追い出されちゃう、
「や、・・・どおしたらいいの・・・、助けて、」
俺は無意識にそう呟いていた。
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