【Kazuha.side】


「あれ?りっちゃん先輩寝てるんすか?」


黙々と仕事をこなしていると、授業が終わったのか瑞希や他の風紀委員達が風紀室に入ってきた。



「南川先輩、来てるんですか!?」
「また寝てるんすか?相変わらずですね」
「いつ見ても可愛いよね」


風紀の奴等は俺や委員長がよく律を風紀室につれてくるため、基本的に律を可愛がっているし律がここにいることになんにも言わない。


「先輩等、僕等飯食うて来たんで食べてきてくださいよ」


「ああ。・・・鈴木、律を起こして先に行ってこい」


「わかりました。」


委員長に言われ、俺は席から立ち上がり律の寝ているソファーに近づいた。



「・・・律、起きろ」


「ん、ぅ・・・かずはちゃ、・・・」


またこいつは・・・色気ぶちまけやがって・・・



律の寝起きはたちが悪い。眠いのか舌っ足らずで目を擦り起こした奴の名前を呼んでくる。



「馬鹿、早く起きろ。飯行くぞ」


「ん、はぁい・・・、」


律は目を擦りながらも起き上がり、俺の後についてきた。



 


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