「蓮見くん、起きて。一時間たったよお?」


「ん・・・南川くんがちゅーしてくれたら起きてあげる〜、」


蓮見くんはまだ寝ぼけているのか、いつもより甘い声でそう言い俺を抱きしめた。


「だめだよ、ちゃんと起きて?」


「・・・ん、・・・ガードが固いなぁ、南川くんは」


蓮見くんは少し不満げにそう言うと目を擦りながら起き上がり、「いっくんも起こしてあげてね〜?」と言い部屋から出ていった。



俺は蓮見くんに言われた通り、隣のベッドで寝ている西山くんのところに向かった。



「西山くん、一時間たったよ、起きて」


「・・・ん、ん・・・」


西山くんは起きる気配がなく、あろうことか俺をギュッと抱きしめてまた眠りだした。


「西山くん起きてよお、」


俺はなんとか逃れようと身体を捻るが、西山くんは力が強くて身動きとれなかった。




「いっくーん!!寝てる場合じゃないよ!!ちょ、起きてっ!!早く!!」


すると、先程部屋から出ていった蓮見くんが大慌てで戻ってきて西山くんを無理矢理起こした。



「・・・なんやねん、圭」


「いいから早く来て〜!目覚めるからっ!」


蓮見くんは不機嫌な西山くんを引っ張って、仮眠室から出ていった。おれもあとに続くように仮眠室を出た。



 


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