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「な、なんでだよっ・・・ひぐっ、パパも、ママもっ、おじさんもっ・・・みんな、ぐすっ・・・おれのこと、かわい、って・・・すきだって言ってくれんのにっ・・・!」



しばらく見ていると、マリモくんはついに子どものように泣き始めた。


「・・・、」



「あ、おい、律!」



俺は和葉ちゃんが止めるのも聞かずにマリモくんの前にしゃがみこんだ。



「・・・ねえ、」


「ぐすっ・・・なん、だよっ・・・」



「俺ねこの前も言ったと思うけど、君のこと好きだよ。だから泣かないで?」



同じ目線になってじっと目を見てそう言い、泣いているマリモくんを慰めるようにそう言うと、マリモくんは一気に顔を真っ赤にした。



「律、俺のこと好きなのか・・・?」


「うん。好きだよお。」


「お、俺も律のこと好きだぞ!!」


「ふふ、ありがとお。同室者だしよろしくねえ」



すると、生徒会長と副会長が来て俺達を睨むようにしがらマリモくんを連れていったので、俺は皆のところに戻って朝御飯を食べた。




(律が俺のことを好きで、俺も律のことが好きだ。これって両想い、だよな?)



マリモくんがまさか「好き」の意味を違うように解釈していたとは知らず。




 


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