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「あー、南川くんだ〜。おはよーんっ」


「おはようさん、りっちゃん」


「蓮見くん、西山くん、おはよお」


食堂に行くと、蓮見くんと西山くんが俺達を待ち構えるかのように立っていて俺に挨拶した後にしぶしぶといった感じで和葉ちゃんにも挨拶をしていた。



「っおい!圭も郁弥もなんで俺に挨拶しないんだよ!?」


「あ、いたんだ〜?ごめんねぇ、気づかなかったよ瀬野くん」


「な、なんだよ!!圭!どうして名前で呼んでくれないんだよ!?」


「ごめんねぇ?オレ、大事な友達傷つける奴を友達とは思えないんだ〜」


「・・・ど、どういうことだよ!?圭、俺のこと可愛いって、好きだって言ってくれたじゃないかよ!?」


「うん、確かに可愛いって言ったよ〜?でもねぇ、日本語にはお世辞って言葉があるの知ってる〜?あと、好きとは一言も言ってないからね?今のオレのお気に入りは南川くんだから〜」


蓮見くんが冷たくそう言い放つと、マリモくんは(マリモで顔が見えないんだけど)今にも泣き出しそうな顔をして俺を睨んできた。



うえ、なに?怖いよお、俺なんかしたあ?むしろ、マリモくんとは仲良くしてるつもりだったんだけどなあ、



「っ・・・郁弥!!郁弥は俺のこと好きだよな!?」


え、なに、なんでこんなに必死なの?男に好かれてそんなに嬉しいかなあ?俺はやだけどな、友達としてなら別だけどさあ


「は?俺がいつおまえとしゃべった?自己紹介したときくらいやろ。それやのに勝手に名前呼びしやがって、ほんまええ加減にしぃや。みんながみんなおまえの命令聞いてくれるわけちゃうからな」


西山くんは相当キレているのか、今まで聞いたことのないくらいの低い声でそう言った。

すると、マリモくんは目に涙を貯めて、その場に座り込んだ。




 


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