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「じゃあな、そのまま部屋入れよ」
「うん、おやすみい」
俺を部屋の前まで送ってくれた和葉ちゃんはとても心配そうな顔をして、自分の部屋に戻っていった。
うーん・・・そんなに心配しなくても大丈夫なのになあ。確かに一瞬おかしくなっちゃったけどなんにもないし、
「律!帰ってきたのか!!」
そんなことを考えながら部屋の中に入ると、待ち構えていたかのようにマリモくんがたっていた。
「え、あ、ただいまあ」
すこし驚いたが、おれは普通に微笑んでそう言った。
「なんで急にいなくなったんだよ!?具合悪いなら言ってくれよ!!俺達友達だろ!?友達に隠し事しちゃいけないんだぞ!!」
「えっと、うん、ごめんねえ?」
ほとんど早口でなに言ってるかわからなかったんだけど・・・まあ、とりあえず謝ったからいいかな。
そう思い、マリモくんの横を通りすぎて部屋に入ろうとした。
「おい!!話してる途中だろ!!どこ行くんだよ!!」
「っ・・・、」
が、マリモくんに腕を掴まれ止められた。しかも、かなり力強くて痛いんだけど・・・
「おい!!聞いてるのかよ!!」
「っ・・・ごめん、ちょっと気分悪いから部屋に戻ってもいいかなあ」
「あ、そうだったのか!!なら早く言えよ!!律、そんなのんびりしてるから勘違いされんだぞ!!」
「うん、ごめんねえ、おやすみい」
俺はなるべく平静を装って、マリモくんにそう言い部屋に入った。
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