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「っ・・・、」



食堂を出た俺は、がむしゃらに走り寮の外に出ていた。


なぜかわからないけど、マリモくんがああ言った瞬間、とても悲しく心が冷たくなった。



「・・・っりっちゃん!!」


「っふえ、・・・あ、西山くん・・・」


「・・・大丈夫?」


「、大丈夫、だよお」


腕を掴まれて振り向くと息を切らした西山くんと会計がいた。


会計がとても心配そうに聞いてくるもんだから、俺はヘラッと笑ってそう返事すると二人は何故か悲しそうに眉をしかめた。



「俺、りっちゃんの笑うてる顔好きやけどそんな顔見とうないわ・・・」


「に、しやまくん・・・」



西山くんは悲しそうな顔をしてそう言うと、俺を抱きしめた。


「そうだよ、南川くんは笑ってる方が可愛いよ」


「へ、・・・てか、俺の名前、」


会計はニッコリと・・・なんだかいつものチャラそうな雰囲気とは違う感じで微笑んでそう言った。



会計、俺の名前知ってたんだ・・・俺会計の名前知らないんだけど、



「知ってるよ。南川律、でしょ?同じ暮らすクラスだからね」


「え、そうだったの?」


「もしかして知らんかったん?俺も圭もりっちゃんと同じクラスやで?」


「そおだったんだあ、」


確かに席空いてるなと思ってたけど、特に気にしなかったからなあ、



「ふはっ、」


そんなことを思っていると、会計が吹き出して笑い始めた。


「あはははっ・・・!南川くんおもしろいねっ、オレあいつより南川くんのが気に入ったかも!」


「圭、笑いすぎや。・・・りっちゃん、あんな阿呆気にせんでええからな?」


「うん、ありがとお二人とも。」


俺が二人に微笑んでお礼を言うと、二人は顔を真っ赤にしていた。


 


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